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歯科衛生士の岡野です。
去る8月6日(木)、デンタルアーツアカデミーにて「顕微鏡歯科衛生士育成ハンズオンコース」が開催され、院長高山と歯科衛生士杉山の2人がメインで講師を行い、私、岡野はアシスタントインストラクターを務めました。
デンタルアーツアカデミーは「世界最先端の歯科関連技術・TOPICを日本にいながら日本語で学べる、向上心あふれる歯科医師向けの学び場」として、全国各地から受講生が集まる人気の高い研修機関です。
一昨年から院長高山と歯科衛生士杉山がこちらで講師を務めており、他3名がアシスタントインストラクターとして定期的にセミナーを開催しています。
今年は新型コロナウィルスの影響で4月に開催予定のセミナーは中止となりましたが、今回は受講生が定員の半分の中、十分な感染対策を行った上でセミナーを開催する運びとなりました。
歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)は、歯や歯肉の状態を拡大した明るい視野で見ることができ、肉眼やルーペ(拡大鏡)では見落としがちな歯石や小さな虫歯も、顕微鏡を使用することで見つけ、精密で確実な処置ができます。さらに、術者目線での映像が撮影可能なため、患者さんに一緒に見ていただき口腔内の情報を共有することができます。
午前中は「顕微鏡歯科衛生士のススメ」「顕微鏡の仕組みや安全に使用するための注意点」の基本的な顕微鏡の使い方の講義で、顕微鏡について理解を深めたところで、実際に覗きながらシャープニング(歯石除去用器具「スケーラー」の正しい研ぎ方)の実習を行いました。
午後は実習がメインで、ミラーを使いながら歯を様々な角度から、姿勢や器具の正しい持ち方、無理のない体勢で行うためのポジショニングを習得し、操作に慣れてきたところで顕微鏡を覗きながら、全ての歯の歯と歯肉の境目を器具でなぞる実習を行いました。
午前中の時点で、正しい姿勢を意識して行っていたため、受講生全員がとても綺麗な姿勢で顕微鏡を覗きながら、操作を行えていました。
ランチタイムや懇親会では、職場の環境や普段の診療の中で顕微鏡をどのように取り入れているのかなど、様々な質問をいただきました。働く環境が違う他院の歯科衛生士さんと交流することで、保険診療でマイクロスコープを使用した場合の医院運営の難しさに気づかされました。十分な患者さんとのコミュニケーションや、よりよい診療環境を提供するためにも自由診療による医院システム造りの重要性を感じました。
顕微鏡を導入している歯科医院が増えている中で、歯科衛生士業務を中心に、歯周基本治療、メンテナンスにおいても、実際にどのように臨床で使用するのかなどの、悩みを抱えている衛生士さんや歯科医師の先生にもぜひ受けていただきたいセミナーです。次回はすでに満席ですが、11/5(木)に開催されます。
引き続き、歯科衛生士として新百合ヶ丘南歯科での業務をしっかりと行い、外部のセミナーや勉強会にも関わらせていただきながら研鑽を積んで参る所存です。
マイクロスコープを診療に日常的に使用する新百合ヶ丘南歯科の歯科衛生士!